・・・を書く前に2018年までの高速水着の普及状況をおさらいしてみましょう。
2018年:勢力図が塗り替わった圧倒的な一強時代
2018年のJOや国体などでの国内選手の着用率を大まかに集計すると
- arenaは25%
- mizunoは50%強の過半数
- asicsは15%弱
- speedoが10%弱
このような感じになります。
(あくまでも当店データです。誤りや誤差などはご理解ください。)
2018年単独のデータではなんとも言えないのですが、
Mizunoの圧倒的な強さが目立ちながらも、ASICSとspeedoにはそれぞれまったく違った根強い愛用者がいて
Arenaは日本とグローバルモデルで年々ユーザー層を広げているというのが印象的です。
さて、そんな状況の中で
新作の高速水着(レース用水着)を2018年12月にはミズノとアリーナが発表し、1月に発売開始
その同じ時期にスピードも着々と準備を進め、2019年2月に情報公開で3月に先行発売
そんな感じで、昨年12月ごろから急に活性化してきた高速水着の情報
今のアクアフォースライトニングやGX SONIC3などが2016年のリオオリンピック前に数々の新作が出てきたことを考えると、3、4年ぶりの高速水着の活況と言えます。
世界中の注目を集めるとあって、高速水着の大きめのサイクルは4年周期と言えるかもしれません。
そんな情報が増えるに伴って、Twitter経由で高速水着に関するご質問が増えてきました。
そこで、現時点の思いや予想をお届けしようと思います。
2019年の動向:勢力図を塗り替えるための各社の動向
1月初旬現在で情報が出ている(当店が把握している)のは
- arena(ジャパン)のAQUAFORCE LIGHTNINGの後継モデル ULTIMATE(2019年1月から発売開始)
- 同じくarena(グローバルモデル)CARBONSKIN AIR 後継のCARBON AIR 2(2019年3月8日から一部予約開始、4月から発売予定)
- MizunoのGX SONIC 3の後継モデル GX SONIC4(2019年1月から販売開始)
- asics RAiO2の後継モデル RAiO2+(2019年2月ごろから販売開始)
- speedoのLZR raceの後継となるLZR Pure INTENと、LZR Racer ELITE2の後継となるVALOR(3月5日からブラックのみ先行販売、6月から正式販売)
- TYRのVENZO。これはAVICTORと並列でいきそうな感じです。
この辺りでしょうか
Mizunoは当然これまで過半数が利用してきた高速水着だけに、その後継モデルにも当然注目が集まります。
そして、
Jaked、MPといった新興メーカーも何か隠し持っている気もします。
やはり先行して発表したモデルは得てして注目を集めやすいものですが、
詳しくはわからないのですが、これはグローバル特有の時期があるのかなと思います。
現段階では私たちもなんとも言えないのですが、春先ぐらいに何かが出てくることを期待してみましょう。
FINAマーク付き水着のカオスマップ
現在のFINAマーク付きの試合用水着を一覧にするとしたらこのような一覧性になります。
赤い四角がレーシング水着や、高速水着と言われるトップモデル
青い四角がトップモデルではない、布帛(フィット感が高い硬めの素材)
緑色の四角が比較的伸縮性のよいニットの素材で、上に行けば行くほど硬く、下の方が着易く柔らかいという声が多いものです。
このように試合用水着の中でも硬いものと柔らかいモデルが見られます。印象的なのは下記辺りでしょうか。
- GX3からGX4のMRの着用感の大幅な変化
- arenaとasicsも軒並み着易くなった
- CARBON AIRや LZR Eliteなどの海外の着易いモデルが人気
- 布帛モデルも随時改善が行われている。
- ニットモデルも各社が着易く工夫を凝らしている
このカオスマップは、表の下にも書きましたが、男女の感覚差、個人の感覚差、腰や太ももの感覚が人それぞれ違う為に感覚が違う人も数多くいますので、その前提でご覧ください。
高速水着事情に関するSWIMSTATIONの記事リンク
競泳選手が選ぶべき水着はどれか?推しの高速水着を見つけよう(2020年段階の記事)
競泳メーカーの高速水着・徹底比較(2016年段階の記事)