水泳を始めようと思った時、一番最初に直面するのが、'どんな水着を選ぶべきか'という問題です。市場には様々なメーカーがあり、デザインや形も豊富で、どれが自分に合うのかを選ぶのはなかなか難しいもの。特にフィットネス水着は、快適さとパフォーマンスが大切です。このガイドでは、そんな悩める水泳愛好者のために、最適なフィットネス水着の選び方を網羅的に紹介します。さまざまなブランドから、あなたにぴったりの一着を見つけるお手伝いをしましょう。水泳をこれから楽しむあなたへ、最初の一歩を確実に踏み出すための情報を提供します。
サイズの正確な測り方
バスト、ウエスト、ヒップの測定:水着サイズの正確な確認
水泳やフィットネス活動での水着選びは、洋服のようなファッション選びとは異なります。水着は身体に密着し、泳ぐ際の抵抗を減らすためにデザインされているため、適切なサイズを知ることが不可欠です。洋服のサイズとは異なり、フィットネス水着は伸縮性のある素材で作られており、水中での動きやすさを最優先にしています。そのため、正確なバスト、ウエスト、ヒップのサイズをメジャーテープを使って測定することが重要です。これにより、水中での快適性とパフォーマンスを高めることができます。
身長と体型を考慮した選択
フィットネス水着のスタイルには多様性があり、身長や体型によって最適なタイプが異なります。セパレートタイプの水着は、上下が別々になっているため身長による制約が少なく、特にトップスの長さを選ぶ際には安心感を重視すると良いでしょう。一方で、ワンピースやオールインワンタイプは上下が繋がっているため、特に身長(具体的には股下から肩までの長さ)が重要な要因となります。水着は伸縮性のある素材で作られているため、縦方向に伸びると横方向の伸縮性が影響を受ける可能性があります。この点を考慮して、自分の身長と体型に合った水着を選ぶことが、水中での快適さとパフォーマンス向上の鍵となります。
水着の種類と特徴
水着のカタチには色々とありますので、詳しくは過去記事(大人女性のための水着選びガイド)をご参考ください。ここでは、セパレート、オールインワン、ワンピースの各タイプの特徴を簡潔に紹介します。
セパレートタイプの水着
セパレートタイプの水着は、上下が別々になっているため、着脱が容易でスタイルの自由度が高いのが最大の魅力です。特にアクアビクスや水泳など、腕を大きく動かすアクティビティに適しており、タンキニタイプは腕の動きを妨げません。袖付きデザインは腕周りのカバーを希望する方にも好評です。また、動きやすさを追求したスナップ付きモデルもあり、よりアクティブな動きにも対応可能です。セパレートタイプは、デザインの多様性と自由度が高く、自分だけのオリジナルスタイルを楽しむことができます。
オールインワンタイプの水着
オールインワンタイプの水着は、上下が一体化されているため、快適性と動きやすさが優れています。このタイプの水着は、ゆったりとした泳ぎからテクニカルな泳ぎまで、幅広いスタイルに適応し、アクアビクスなどのダイナミックな運動にも対応します。実用性と万能性を兼ね備えたオールインワン水着は、スポーツクラブやフィットネスジムでのスイミングに最適な選択です。
ワンピースタイプの水着
ワンピースタイプの水着は、股関節部分より下に布地がないため、足の動きが非常に自由であり、スイミング初心者から経験者まで幅広く愛用されています。このデザインは足を長く見せる効果があり、美しいスタイリングを提供します。近年はオールインワン水着の人気が高まっていますが、ワンピース水着の泳ぎやすさやスタイリングの美しさにより、依然として根強い人気を保っています。
体型や目的に合わせたサイズの考え方
フィットネス活動には様々な水中アクティビティがあります。それぞれの活動に適した水着を選ぶことで、快適さとパフォーマンスが向上します。また、「体型カバー」という観点から、最適な水着を選ぶことも重要です。ここでは、体型を考慮した水着のサイズ選びの考え方を紹介します。
体型カバーのための水着選び
「体型カバー」という言葉には様々な意味があります。例えば、袖付きのデザインは腕をカバーする役割を果たし、また、長めのボトムスは足元を美しく見せる効果があります。さらに、水着のカッティングやアシンメトリーなデザインは視覚的にスタイルを良く見せる工夫が施されています。体型カバー水着は見た目のサイズ感に配慮されており、実際のサイズに近く設計されていることが多いです。
アクティブな動きに対応する水着
アクティブな動きに対応するためには、オールインワンやワンピースなど、上下が一体型の水着が最適です。これらの水着は動きやすさと身体へのフィット感を重視して設計されています。たすき掛けのデザインは肩回りの動きやすさを提供し、セパレートタイプの水着では上下を繋ぐボタンが付いているものもあります。これらの水着は、フィット感を重視する設計のため、実際のサイズよりややタイトなフィット感を提供することが多いです。
ブランドごとの特徴と選び方
水着選びには、ブランドごとのサイズ企画の違いを理解することが重要です。ここでは、日本の代表的なスポーツブランドとファッションブランドのサイズ企画の違いを解説し、それに合わせたサイズ選びのポイントを紹介します。
JASPOサイズ企画(arena、speedo、mizuno)
JASPOサイズ企画は、アリーナ、スピード、ミズノなどの日本のスポーツブランドで採用されています。これらのブランドは、スポーツパフォーマンスを最大限に引き出すため、サイズがややタイト(小さく感じるような大きさ)に設計されています。身長があるのもJASPOの特徴です。例えば、アリーナやスピードは競泳選手からも愛される技術をフィットネス水着にも流用しており、着易く動きやすい高機能の設計がされています。JASPOサイズ企画の水着は、動きやすさと身体のラインを意識したデザインが特徴です。
身長 | バスト | ウエスト | |
XS/SS | 147-153 | 74-80 | 55-61 |
S | 152-158 | 77-83 | 58-64 |
M | 157-163 | 80-86 | 61-67 |
L | 162-168 | 83-89 | 64-70 |
O/XL | 167-173 | 86-92 | 67-73 |
XO/XXL | 172-178 | 89-95 | 70-76 |
JISサイズ企画(FILA、Reebok、mihoro style)
FILA、Reebok、mihoro styleなどのファッションブランドでは、一般的なJISサイズ企画が採用されています。これらのブランドの水着は、洋服と同様のサイズ感で選ぶことができ、日常着に近いサイズ感で提供されています。例えば、FILAはカジュアルな水中アクティビティ向けのデザインが豊富です。JISは平均的な基準を採用していますが、メーカーによってはユーザーに合わせて設計を変えていることもあるため、一概に下記のサイズ表が正確とは言えません。各メーカーのサイズ表を見直すことが重要です。
サイズ | 目安号数 | バスト | ウエスト |
---|---|---|---|
S (7号) | 72~80 | 58~64 | 82~90 |
M (9号) | 79~87 | 64~70 | 87~95 |
L (11号) | 86~94 | 69~77 | 92~100 |
LL (13号) | 93~101 | 77~85 | 97~105 |
3L (15号) | 100~108 | 85~93 | 102~110 |
4L (17号) | 107~115 | 93~101 | 107~115 |
5L (19号) | 114~122 | 101~109 | 112~120 |
結論:目的を明確にすれば、良い水着はみつかる
フィットネス水着を選ぶ際は、サイズの正確な測定から始め、活動の種類に応じてフィット感を高めるか、緩く着用するかを選んでいくと良いでしょう。
また、メーカーや水着の目的によってサイズ感や特徴はやや変わってきますので、無理のないサイズ選びをしてみてください。着用した時に「あれ、ちょっとキツイかな?」というぐらいの感覚が意外とジャストサイズを選べていたりします。楽しい水泳の時間をお過ごしくださいね。
参考記事:大人女性のための水着選びガイド:楽しいスイミング通いに向けて