DMC finsブランドから新たなフィンが登場しました。その名もエリートMAX
シリコン製で非常に柔らかい事で履きやすいために練習中にも扱いやすいと非常に人気の高かったDMC FINSの ELITE2フィン
今回その人気フィンのDNAを引き継いだフィンが新登場するとのことで色々と調べてみたところ、後継モデルというよりは上位モデル(上級者向けモデル)という言葉の方が正しいように感じました。
その理由や内容をこれから説明していきます。
DMC Fins ELITE MAXのカラー展開
今回初登場したフィン ELITE MAX(エリートマックス、以下MAXで説明)の今までのフィンとの特徴的な違いは、なんといってもエッジの形状です。
以下はDMC finsのELITE 2(以下エリート2)と、スイマーに現在一番人気のHYDROTECH 2 FIN(以下ハイドロ)を比較したものです。
ミュラーリヤー錯視(矢印の方向が逆で「どっちが長いかな?」という目の錯覚を誘うもの。)に少し似た形状ですが、もちろんそんな錯視効果ではありません。これにはVレール・RVRという名前が付けられ、キック動作時の左右バランスを整え、股関節の内旋動作をサポートする機能を持ちます。
水の通り方が変わり違った流れになってくるため、より進みやすくなるような構造になっており、水流の通りも今までのエリート2よりもシャープな動きになる印象があり、心地よいスピードが出やすいといいます。
硬さ:既存のフィンとの比較
素材は前作と同じようにシリコン素材を使っているため、素材自体のしなり感は似ていますが、エリート2に比べると先端の曲がりは硬くなっています。素材の硬さでいうと、ハイドロとほぼ同じか、しなりの仕方をみると人によっては、ハイドロのソフトよりほんの僅かに硬いかも?と感じる方がいるかもしれません。(”しっかりとしているのにしなる。”という素材による硬さの性質が違うため、人によって意見は変わります)
外側のエッジのV字が中を向いていることで内側が密集した状態になり、しなりに影響を及ぼしているように感じます。
しなりやすさ(柔らかさ)で考えると、下記のような感じです。
エリート2>ハイドロ(ソフト)≧MAX
足回りの当たりはMAXの方が良いかなと思います。
以上の事から、理想的なしなりによって過度に足に負担がかからず、生み出されるスピードによって良質なスピード練習に繋がるという声があります。
重さ:既存のフィンと比較した陸上重さ
Mサイズで片足の重さを測った所、エリート2が444g、MAXが472g、ハイドロが574gでした。
前作(エリート2)よりも少しだけ重めになっていますが、それでもハイドロテック2フィンに比べると100gほど軽いです。
素材自体にどちらも浮力はありませんので、水中での重さの比較感覚もエリート2と似たものだと思います。
蹴りやすさで言うと前述の硬さ(しなりやすさ)にも依存しますが、ハイドロに比べて負担が軽いことからキックが打ちやすくなっています。
サイズ感:足のサイズやブレードの長さ
前作のDMCエリート2の時に結構困られた方も多いのが、サイズ選びではないでしょうか。
エリート2では素足サイズを推奨しており、今までハイドロを使っていた方がハイドロと同じサイズで選ぶと必ず大きめとなってしまっていました。
これまで選ばれた方のお声を聞く限り、一般的にはハイドロの2サイズ下を選ぶ方が多かったように思いますし、この記事を書いている私個人のサイズで選ぶと、ハイドロソフトはMサイズで、同じようにMサイズを履いてみると、エリート2は踵に指が2本弱入るぐらい大きかったです。
同じようにMAXを履いてみると、指1本かそれより少し余っていました。
あくまでも私個人の話ですが、エリート2はS、MAXだとMS、ハイドロはMが理想のサイズ選びでした。
以上をまとめると、このような感じです。
フィン | 重さ(M)片足 | しなり | サイズ (個人の感想) |
ELITE MAX | 472g | やや硬い? | 指1本余り |
ELITE2 | 444g | 柔らかい | 指2本余り |
ハイドロ | 574g | やや硬い | ぴったり |
裏面:水抜けや滑り止め加工
つま先にはどちらも水抜けの為の通路があります。
水抜け、模様共にかなり特徴的な形をしていますね。
MAXの丸形状が気になりますが、この辺りは解説がありません。ビーチで使うフィンとも形状が似ている為、陸上での使用の最中に劣化しないためなどを意識している可能性もあります。
バッグ(エコの観点からバッグは2022年より廃止されました)
そして最後に入れ物です。
元々メッシュバッグ付きが嬉しいDMC finsでしたが、そのメッシュバッグがスタイリッシュになりました。
洗練されたフォルムで、ピクトグラム風に描かれたイラストもかっこいいですよね。
「このフィンしか入れさせない!」という意思を感じるほどにフィットして作られた立体形状です。
以前(エリート2の時)は後ろに肩掛け用のベルトがありましたが、今回はそれが無くなって上にカラビナがつきました。
ということで、現時点での情報はこのようになっています。
最初はエリート2の後継モデルと思っていたのですが、最初にも書かせていただいたように、スピードを出す上位モデルとして位置付けて捉えていただいた方が良いと思います。
値段も税別で12,100円と、ちょっと良いお値段はしますが、なかなか面白い逸品が出てきたように思います。
(原材料や輸送量の高騰を理由に2022年4月から値上がりしました)
泳いだ感想など、これからみなさんのご意見を参考にこの記事をアップデートすることがあります。現時点での所感でした。参考になれば幸いです。
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