世界の高速水着で圧倒的な支持を受けるspeedoブランド、そのspeedoブランドが試合用水着に名を冠するのがFASTSKINですが、これまで続けてきたLZR Racerシリーズから名を変えてLZR Pureシリーズへと名を変えました。
speedoブランドの試合用水着は日本ではまだ着用している選手が少ないこともあって、選び辛い現状があります。これまでに出た意見や状況などをまとめて行ってみましょう。
以前のLZR Racer Xシリーズが発売している頃は、硬くてホールド感が高い水着(LZR Racer X)よりも柔らかくて動きやすい水着(LZR racer ELITE2)の人気が高かったのですが、このLZR PureシリーズになってからValorよりもINTENTの方が着用率が高いと言います。比率ではちょうど反対になったような感じらしいです。
これには新発売されたPure Valor のINTENT(硬くてホールド性が高い方)が想像以上に使いやすかったことによって、今まで固すぎたspeedoのトップモデルを諦めていた人が選ぶ傾向が強くなったことにありそうです。
※若干の加筆はしておりますが、情報は2019年2月段階のものです。
LZR Pure INTENTについて
もともとINTENTは締めるところは締める構造になっており、非常に着やすくなったという声も実際に多くあるとのことでした。
実際き比べた方の声を聞いてみると、GX SONIC4のSTや、アルティメットのCPより着やすいとの意見もありました。
実際、今まではテープ状のXの部分があることで伸びどまりしていたのですが、今はそのテープ部分がXじゃないのできやすくなったことにつながっているようです。
次にValorについては
まず足の水着の構造がELITE2と異なっており、ブレストの時にも広がりやすいようにマチができております。
それに伴い、縦の動きにも横の動きにも柔らかく、軽く、動かしやすいのがELITE2との違いです。
一方で圧着部分がこの部分に加わっているため、ももの着圧(締め)が強くなっているのも違いになります。
また水中姿勢をまっすぐに保つために、お腹の二重構造部分の面積が広くなっています。
素材はELITE2と同様ですが、上記2点があり、ELITE2よりも着圧が強くなったと感じるユーザーの方はいらっしゃいます。
speedo柔らかいタイプ比較:Pure ValorとELITE2
・Valorの変化について改めてELITE2と比べてをまとめると
1.シームテープによって反発力を高め、キックを強くする。
2.ウェストバンドの性能向上
3.生地が柔らかくなり、その分着圧を高めている →生地は同様になります。 構造により部位によって着圧が高まっています。
4.型ストラップがフラットな仕上げ(レディース)
5.裏地の面積が向上し、骨盤(コア)がよりしっかりとサポートされている。
6.足の構造が変わっており、様々な動きに対して足さばきが良い(動きやすく)なった
こんな意見が多いようです。
INTENTはXよりも着やすくなったと言う声が多い一方で、ValorについてはELITEの方が着やすい感想を持つ人が多いようです。
XとELITE2の伸縮性は大きく違う2つでしたので、この変化は面白い所ですね。
speedo LZR Pureシリーズ:水着の形について
speedoは試合用水着に男女それぞれ2つの形を採用しています。
男性は通常ウエストと、ハイウエストの2種類
女性は通常のオープンバックと、背中が閉じたクローズバックの2種類を
それぞれ販売しているのですが、実際の売れているのを聞いた所
男性は圧倒的にハイウエスト
女性は圧倒的にクローズバックが選ばれるようです。
これには着やすくなったことによって、(理論的に)より性能が高いものを選ぶことにあるのかもしれません。
理論的には多くをカバーするハイウエストの方が泳ぎには良いですし
女性もまた、クローズの方が水の流水を綺麗に流れますので、理想的です。
もちろん、クローズバックやハイウエストは、別のものに比べると着心地はきつめになります。
この辺りの変化も頭に入れておくと、今後の水着選びに良いかもしれません。
以上、speedo FASTSKIN Pureシリーズ発売から1シーズンすぎた後の意見のご紹介でした。
2020.02.20追記
speedo LZR Pureシリーズ:サイズ選びについて
INTENTは基本的にはエリートより大きくした方がいい。
エリートがSサイズなら、22か23,ハイウエストなら24
INTENTは前作のXに比べて着用はしやすくなっているもののGX 4 ST の次ぐらいに硬い部類の水着です。
Valorとエリートはほぼ同じ着用感に近いらしく、エリートがSならValorは22という選択肢が良いようです。
※ハイウエストの場合は1サイズをおきくした方がいいかも
他社とサイズを比べるなら・・・
XXS〜XS20/S22/M~L24/O25
熱圧着の部分が伸びないが、完全にボンディングの部分があるため、Speedoは小さいという認識になるのですが、それによって高い着圧を維持している。
◆Valor(ヴァラー)について(前作speedoエリートとの違い)
- コアの部分のサポート(裏地)が大きくなり、コアサポートが高まっている。
- 中にバンドが入っているため、ターンサポートが強くなっている。
- Valorは内股が2枚布になっており、それによって、足を戻しやすい。
- 膝上が短いと言われていたが、長くなった。
→そのため日本人はキツく感じるかも(ワンサイズをあげる人もいた)
ウエストと股下が長くなったことによって、締め付けるポイントが変わったため、細くなったと感じることがある。
◆INTENT(インテント)について(前作LZR Racer Xとの違い)
INTENTはXの後継として作られた訳ではなく、別物として作られているという前提です。
以前はボンディングテープが横でクロスしていたが、今は並行している。
以前はテープがクロスしていることで履きにくさがあったが、並行になることで着やすさがアップしている。
実は前と後ろのテープの太さが違い、それによって絶妙なコントロールをしています。
さらにウロコですが、流水抵抗が大きいところはうろこが大きく、流水抵抗が小さいところはうろこが小さくなっています。
横の黒いところにストレッチ性を持たせている。
Speedo LZR Xで30分だった着用感がINTENTでは10分ぐらいで着用する。
生地が厚くなり、生地自体は重くなったが、浮き感は大幅な向上。
ゆるくしたぶん、コアな部分に硬さを持たせた。
水着の硬さ(個人差あり)
X>GX4>INTENT
ハイウエスト:ジャマーの人気比率について
以前は5:5だが、今はハイエスト8:2ぐらい
女性に関してはクローズバックが4割ぐらいになっている。
背とじだと、自由形は選びたくない。
背泳ぎはクローズバックの方がいい。
参考記事
speedo公式ウェブサイトのLZR Racer Xの紹介リンク