アスリート・競泳選手

2011年の世界水泳・トップ競泳選手が選んだ高速水着

先日(2011年)の世界水泳をご覧になられた方も非常に多いのではないでしょうか。
トップ選手の熱き戦いに、応援する私たちも熱い思いをいただきました。

(※2011年当時の記事です)

今大会で金メダルが無かったのは少し残念でしたが、選手たちの研鑽を見ていると
来年のロンドンは更なる良い結果が期待できるのではないかと思っています。

さて、皆さんはあの選手が着用していた水着はどんな水着だろう?

と、気になりませんか?

2011年は高速水着に対して新たな規則が設けられた、新ルールと旧ルールが入り混じった時期

高価な試合用水着とあって、選手たちの着用したものはやはり気になります。

選手自身の努力とその実力があってこその結果で、水着ありきではありませんが、それでも世界で戦う日本選手が自分にとって最適な水着を見つけ出すのには何らかの理由があるはず

自分と同じスタイル(泳法、距離、型)の人の水着も特に気になります。

「平泳ぎの時はどんな水着が愛用されたんだろう?」
「フリースタイルの時はどんな水着が?」
「女性はどんな水着が多かったんだろう?」

トップの方が選んだ水着は今後の水着選びの基準にもなりますので、もしよかったら一度ご覧ください。

トップ選手が着用していた水着一覧

(メーカー非公式情報です。出来るだけ詳細に調べましたが、間違いの場合もあります。ご理解ください。)

メダル獲得時水着(判明分)
寺川 綾選手 女子 50m 背泳ぎ 銀メダル ミズノGX
入江陵介選手 男子100m 背泳ぎ 銅メダル アリーナレボプラス
入江陵介選手 男子200m 背泳ぎ 銀メダル アリーナレボプラス
北島康介選手 男子200m 平泳ぎ 銀メダル アリーナアクアフォース1
松田丈志選手 男子200m バタフライ 銀メダル speedo LZR ELITE

その他の着用選手(重複あります)
寺川綾選手 ミズノGX
古賀淳也選手 アクアフォース1
入江亮介選手 レボプラス
立石諒選手  アクアフォース1
冨田尚弥選手 アクアフォース1
北島康介選手 アクアフォース1(200m)
北島康介選手 ミズノGX(100m)
松田丈志選手 LZR RACER ELITE
伊藤華英選手 LZR RACER ELITE
長谷川菜月選手 LZR RACER ELITE
酒井志保選手 LZR RACER ELITE
小堀勇気選手 LZR RACER ELITE
上田春佳選手 LZR RACER ELITE
日原将吾選手 LZR RACER ELITE

この他に選ばれたゴーグルの多さを見ると

speedoではサイドワインダーとアクアソケットが良く見られました。

海外の試合本番ではこの二つが圧倒的人気のようです。

海外勢も見てみましょう

番外編
フェデリカ・ペレグリニ選手 ミズノGX
マイケル・フェルプス選手 speedo
ライアン・ロクテ選手 speedo
レベッカ・ソニ選手 アリーナ
セザール・シエロフィーロ選手 アリーナ

このあたりも興味深い所です。

次に水着を解説していきます。

◆speedo LZR Racer Elite(レーザーレーサーエリート)

2010年のFINA新規定に沿うために生まれ変わったLZR racerの後継モデル。世界を騒がせた初代モデルからパネルなどが排除され軽量化され、インナー部の二重構造においてそのパネルの代わりとなる機能代替えされています。
また、類まれな高度な技術である超音波レーザーによる圧着をしており無縫製というところは前代モデルから踏襲しています。

流石に初代レーザーレーサーに比べると性能は劣るものの、このシリーズを改良して作られたLZR Racer Elite2は高い人気を誇りました。

◆arena AQUAFORCE1(アクアフォースワン)

身体の締め付け、骨盤安定による姿勢矯正

体の締め付けが主流の所に早々に骨盤安定の姿勢矯正の方向を示してきた逸品。
薄くて軽い布帛素材「アクアフォースフィルム」を使うことで、身体を締め付け、水中での体積を軽減させます。それによって水中での抵抗面積を抑えることで、抵抗を減らし、インナー部分で腰部と臀部周辺を生地を二重に締め付けることで、骨盤の安定をさせ、それによってきれいなストリームラインを生み出します。水中に対して水平なきれいなストリームラインはこちらも水中での抵抗面積が少なくなることで、タイムの残りコンマ数秒を削るのに寄与してくれます。

このシリーズはインフィニティという後ろキックサポートという機能を追加することで、長く続くシリーズに成長しました。

◆mizuno GX(ジーエックス)

高速水着時代のSST、中間の時代に発売されたRX、そして後のGXシリーズの隆盛に繋がるのが、この初代GX

北島選手を勝たせるために作られたと言われる、非常に特化して作られた水着。そのコンセプトの通り着圧は他社に比較しても圧倒的に強く、着用できる人は限られた。

だが、このシリーズがGX SONICシリーズとして継続した後もこの初代GXを求める人は多く、鍛え上げられた選手には強い人気だったことは間違いない。

さて、いかがでしたでしょうか。

この記事は2020年に加筆をしているとあって、画像などが不足しておりますが、この頃の模索が現代の試合用水着(高速水着)開発に生きていると、何だかわくわくしますよね。

そのほかにも試合用水着に関する記事は下記です。よかったらご参考ください。

(参考記事)平成を賑わせた水着・消えた高速水着レーザー・レーサーの変遷

(参考記事)2019年・東京五輪前年・高速水着の動向

(参考記事)競泳メーカーの高速水着・徹底比較 2016年版

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