平成を賑わせた水着・高速水着の変遷を振り返る


0.高速水着時代の前

各社、撥水加工や効果的な水着の切替によって、競泳水着の開発競争が行われていました。

この当時人気だった水着
arena エールブルー(カワセミ)
speedo アクアブレード(サメ肌)
asics ※すみません、名前忘れました

写真はエールブルー(通称カワセミ水着)

◆ 2007年後半から

高速水着の登場と隆盛(レーザーレーサー、バイオラバー)

突如として登場したspeedoのLZR Racerが圧倒的人気を誇り、その関連商品であるFS PROも品薄になっていた。そのspeedo人気一辺倒な状況に対抗して各社が山本化学のバイオラバーを素材として作られた水着を続々と開発した。
レーザーレーサーの登場によって水着は急激な進化をし、記録は飛躍的に伸びた。だが、行き過ぎた開発競争に繋がってしまう。
「この水着を持っていないと負ける」という事が現実問題として起き、本来であれば、選手自身の力に注目されるべき所からずれてしまっていたのです。
そこで再度、選手に目を向ける為に、高速水着は規制という手が取られる。
(※基礎ルールは2010年4月から制定されたが、非常に効果な効果な水着がすぐに使えなくなるのは問題だとして移行期間が設けられたのだが、その移行期間を統一し切ることが困難だった。
結果として、出したはずの大記録が承認されず消えてしまうなどの問題が発生した)

この当時(レースで)人気だった水着

  • speedo LZR Racer
  • mizuno SST-100(一般販売なし・選手のみ)
  • arena アクアフォースゼロ(一般販売なし・選手のみ)
  • Jaked Jaked01(日本販売なし)
  • その他のバイオラバーシリーズ(KOZ、ブルーセブンティ、YAMAHO)
写真はLZR Racerを着用するマイケル・フェルプス氏


◆2010年4月から

ルールが厳格になり、レースに出場する為には、FINAが認めた水着(FINA承認マーク付き)が必須になる。 
細かく定められたルール改定によって、高速水着時代は終わりと言われ、その高速水着という名前も表舞台から姿を消しました。
ただ、レーザーレーサーの名残もあり、ルールが改定された後も、締め付けが非常に強いものが主流でした。

この時期のルールの一部

  • 男性はへその下から膝まで(当時は肩から足首まで認可されていた)
  • 女性は肩から膝まで(足首までのものは基本的に禁止された)
  • 重ね着禁止
  • テーピング禁止
  • 素材の厚さを0.8mm以内(ラバー水着はとても分厚かった)
  • 浮力を0.5ニュートン以下(当時は着用するだけで浮いていた。)

国内選手の主流水着(2011年夏の大会)

  • speedo LZR Racer ELITE
  • arena アクアフォース1
  • arena パワースキンレボプラス(海外品)
  • mizuno GX

◆2012年~2013年ごろ

硬すぎる水着が主流だった時代から、徐々に柔らかい水着が主流になりだす。
LZR Racer ELITEや、asicsのTOPINPACTLINEなどといった柔らかめの水着が人気になりだす。
一時期日本国内ではアシックスのTOPINPACTLINEは着用率50%を超えていたと言われていた。

◆2014年から2019年まで

FINAの規定が少し変更、インナーの条件などが緩和され(2016年)、それぞれの個性が出始める 
この後は、各社が開発競争を続けており、それぞれのメーカーが提唱する(早くなるための)理論を元に選手と共に開発を本格的に開始しています。

  • ミズノはフラットスイムの理論でGXシリーズ開発がスタート
  • アリーナはアップキックサポートでインフィニティシリーズの開発が進む
  • アシックスは体幹の保持でTOPINPACTLINEの開発が進む
  • スピードは水面に対する体積抵抗の低減を続けており、LZR Racerシリーズの開発が進む

この競争によって、ミズノのGX SONICシリーズが飛躍的に人気を高め、国内のみならずここ2年ほどで海外でも高い人気を誇っています。
一時期は国内ではミズノが選手着用率60%を超えていたとも言われています。(2018年でも50%ぐらいを維持)

◆2019年~

次のオリンピックに向けて各社が開発競争を続け、それぞれのコンセプトに合わせた最終モデルともいえる完成形を創り上げてきました。

そんな中でも、speedoは今一度サメ肌というコンセプトに立ち返ったのは印象的でした。

もしかしたら、各社ともにオリンピックに向けて何か隠し玉を持っているのかもしれません?(2019年4月2日現在は情報なし)


MIHORO

ひたむきに夢を持って前へ突き進む人を応援します。

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