アスリート・競泳選手

競泳メーカーの高速水着・徹底比較 2016年版

 競泳メーカーの高速水着徹底比較 2016年版        by MIHORO 2016.3.16 update
2016年のリオ・デジャネイロに向け、各競泳水着メーカーが
トップ選手用の競泳水着(以下、高速水着)を次々と発表しました。
どれもが前回のロンドン以降に登場した新技術をブラッシュアップさせた最高傑作です。
各社の違いを見て、自分の泳ぎや特徴に合った一着を見つけてください。
(皆様からのメールやtwitter、ニュース報道などの投稿を元に情報を追記していきます。)
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mizuno GX SONIC シリーズ

高速水着への弛まぬアップデートで2014年、2015年日本の高速水着を席巻した人気モデル。今回FINAの規定で水着インナーの面積が増えたことによって、その規定変更の部分までも泳ぎのサポート機能に充てた。

 

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GX SONIC ST
前モデル(GX SONICⅡ)では蛍光グリーンだったハイパワータイプ。前モデルよりもインナー使いの部分が増えることによって、高い着用感で身体の抵抗を下げながらも、性能を込めたシリーズ。
短距離スイマー、パワータイプにオススメ。
GX SONIC MR
前モデル(GX SONICⅡ)ではオレンジ色だった着やすいタイプ。前モデルよりもインナー生地の面積が増えることで、着やすい着用感を維持しながらも、より機能性を向上させたモデル。
動きやすさを求める技巧派スイマー、マルチスイマーにオススメ。
メーカーHP記載着用選手(これはGX SONICⅡの情報です。)
萩野公介選手、渡部香生子選手(※種目によって使い分ける。)
塩浦慎理選手、小関也朱篤選手
メーカーHP記載着用選手(これはGX SONICⅡの情報です。)
山本耕平選手、星奈津美選手
arena AquaForce Lightning

弱くなりがちなバックキックの補助をするというコンセプトで人気を博し、そのキックアシストをさらに強化させたのが特徴的。
前半にも効果的だが、レースで疲れやすい後半にはよりバックキックの補助が効果的に感じられます。

 

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Aquaforce Lightning POWER type
前作に比べても強い着用感で水中抵抗を下げながらも、キックアシストシステムを格段に成長させたモデル。パワータイプのスイマーにお勧め。
前モデル(Aquaforce infinity)に近い着用感。
Aquaforce Lightning FLEX type
着やすく動きやすい着用感でキックアシストシステムを付けたモデル。技巧派スイマー、長距離スイマーにオススメ。
メーカーHP記載着用選手
北島康介選手・入江陵介選手・立石諒選手
メーカーHP記載着用選手
瀬戸大也選手
asics TOP IMPACT LINE RAiO

前作よりもしなやかに伸縮する生地を擁し、体幹・姿勢の保持に注目したモデル。FINAの水着ルールで縫製の制限があるなかで、綿密な生地配置と同じ生地の中でもテンションを変える特殊技術によって、一枚の水着の中に柔軟なテンションの変化を取り入れている。
後半になってもまっすぐで自然なストロークを実現する。2種類の水着は着圧の硬軟ではなく、目的別に提案がされているのも特徴的。

 

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TOP IMPACT LINE RAiO glide
ラスト10mで体内のパワーを解放
しなやかで軽量。選手からは泳いでいる際に水着を着ていないような感覚になるとの意見。
TOP IMPACT LINE RAiO stream
ラスト10mで体内のブレをサポート
後半足が開かないように、腰~背中部分をサポート。選手からは腰を持ち上げられている感覚との意見。
speedo LZR Racerシリーズ

競泳水着の世界新基準を作ってきた歴史を持つspeedoが、世界のトップ選手と度重なるリサーチと開発によって生み出された新モデル。
硬い生地ながらも筋肉のブレを抑えたハイコンプレッション生地で泳ぎやすさを実現している。
さらに今回は
世界のスイマーと向き合った結果、”泳ぐ気持ち”を最大化するように機能面やデザイン面を作りこんでいる。

 

LZR Racer X
現行の高速水着の中で、最もキツい着用感と予想されるモデル。
世界各国のトップ選手に丁寧にヒアリングを続けて開発された水着は、世界を目指すパワータイプのスイマーにオススメしたい。
LZR Racer J
世界標準のLZR Racer X を元に開発された日本製モデル。
世界の技術を結集させたモデルのコンセプトをそのまま踏襲し、なおかつ日本人にも合わせたフィット性能に注目したい。
メーカーHP記載着用選手
TeamSpeedo
メーカーHP記載着用選手
松田丈志選手

 

そのほかの注目高速水着ブランド
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MP(Michael Phelps) EXPRESSO
着用選手…Michael Phelps
オリンピック1大会で史上初の8個の金メダル獲得したマイケル・フェルプス選手が開発に携わり、その名を冠した高速水着。
着圧は高速水着としてはそれほどきつくなく、着圧による疲れをむしろ減らして後半まで泳ぎきるという、他社とは全く違う発想で開発。

TYR AVICTOR
着用選手…
アメリカで非常に人気の高い競泳水着ブランド。泳ぐ際にも高い魅力を発揮させる。ポリウレタン30%含有という伸縮性の向上させた布帛の生地に高速水着に非常にカラフルなデザインを取り入れており、デザインを重視するTYRらしさを感じさせてくれる。


各社が発表をし、当社に情報が入りましたら情報を追加していきます。

kouso
2016年発売の高速水着について(コラム)

2016年は4年に1度開催されるスポーツの祭典(リオ)の年ということもあって各社が技術の粋を集めた高速水着を結集させる年となっています。それだけに新しい高速水着の購入に頭を悩ませることも思います。
2008年の北京五輪のころを境に、身体を締め付けて体積を小さくすることによって水中での抵抗を減らすことが一番とされてきました。その当時の次々と世界記録を量産したレーザーレーサーの衝撃を今も記憶されている方も多いと思います。高速水着という言葉が生まれたのもこの時です。その後フィルムや、ラバー素材など、色んな水着が生まれましたが、選手ではなく水着に過度な注目が行き過ぎた事から、水着への規制が入り、それまでの高速水着がほとんど使えなくなりました。その規制によって、これまで量産された記録は当面更新されないともいわれました。
ですが、今も世界記録に限らず、さまざまな記録が次々と更新されています。これは選手とメーカーのたゆまぬ努力があったからこそです。その姿に言いようのない誇りを感じさせられます。

さて、2016年の高速水着への傾向としては、各社ほぼ全社がソフトタイプを発売し始めたことが特徴的です。生地が”とんでもなく”進化しています。”とんでもなく”です。一昔前は高速水着の生地の布帛は硬くてシャカシャカしたような生地感が特徴的でした。ですが、2016年発売される高速水着の多くは最初触った時に、それが布帛かニットかの区別がつかないことがあるのです。
それぐらいにハイパワーで着心地の良い生地を各メーカーが本気で開発してきました。

そこで、サイズ選びに迷う方も多いと思いますが、サイズ選びはメーカーのサイズ表通りがお勧めです。理由としては
1.各メーカーが色んな選手の聞き込みとともに生み出したサイズ
2.キックサポートや体幹保持など、機能が多く盛り込まれるようになってきている。

以上の2点があります。一昔前は身体を少しでも締め付けた方がよい結果が出るとして、なるべく小さな水着を着用する傾向も見られましたが、各社の技術革新によって締め付け以上の結果を導きだす事に注力されたのです。

サイズの大き目や小さめを選ぶことは各社が開発した高速水着本来の性能を活かせない事が多くなります。

今の高速水着は各社が研究開発を続けてきたことによって、選手との相性が非常に重要だともいえます。
同じ泳法の憧れの選手と同じ高速水着を参考にするのもひとつの手です。
自分たちに本当にあった高速水着をぜひ見つけてみてください。

MIHOROは皆様からの高速水着情報の提供をお待ちしています。

 MAIL:info@mihoro.com までお寄せください。
 twitter:@mihoroswim まで

この記事は2016年当時のものです。
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