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水泳観戦ガイド:競泳用語の簡単解説

普段から水泳をしている人にとっては当たり前でも、初めての人にとっては悩むことも多い水泳用語
多くの人の観戦が予想される東京五輪に向けて、ここでは用語を解説します。

今回は観戦する上で知っておきたい用語を中心にご紹介します。

水泳大会会場の様子

会場編(水泳大会の会場に関する用語解説)

名称内容
スタート台
飛び込みスタート時に登る台
計時システムと連携しており、台を離れるまでのタイムも計測されている。
スタート直後に電光掲示板に表示される数字はこのタイム(リアクションタイム)
大きな大会ではスターティングブロック付き(通称:羽付き)が主流
スターティンググリップ背泳ぎの選手がスタートの構え時で両手で握るグリップ
(他泳法で水中スタート時は片手で握る)
タッチ版ゴールタッチ時に自動的に計測される板。これにタッチすることによってタイム計測がされる。
そのため公式プールを厳密に計測すると25m(50m)ではなく、+このタッチ板分の長さがある。
電光掲示板タッチ版やスタート台に設置してある計時システムで計測したものを半自動的に表示している。
コース順、名前、着順、タイム(リアクション、折り返し、ゴール)、所属などが表示されている。
着後(スタート前)に表示される下記の記号はそれぞれこれらの意味を示す
DNS 欠場(Did Not Start)
DSQ・DQ 失格 Disqualigied
NM 記録なし No valid trial recorded
WR 世界記録 World Records
NR 日本記録 National Records
GR 大会記録 Game Records(国体など)
CR 大会記録 Championship Records(日本選手権)
5mフラッグゴール手前に横切るようにして設置された旗
背泳ぎの選手に壁までの距離を知らせるため
水深プールの深さ(床から水面)
公認プールの企画は50mプールで水深1.35m以上、25mプールで水深1m以上となっている。
水温プールの水温
競泳では25〜28度が基準とされている。
公認プール日本水泳連盟が公式競技会、または公認協議会に使用する競技場として的確と認め、公認したプール
50m(超水路)と25m(短水路)がある。
日本水泳連盟のHPより確認ができる。
国際標準プール国際水泳連盟(FINA)がオリンピック、世界水泳選手権などの国際競技会の開催基準として定めたプール
主にタッチ板を使う目的から、50mと25mよりも少し大きくなっている。
コースローププールをコースごとに分けるロープ。
波消しロープとも言われており、選手同士の波の影響を下げる目的もある。
色が変わっている部分は、一般的には5m、15mの目印となる。
T字水中の床に書かれている「T」の形状をしたマーク
水泳大会の会場に関する用語

観戦において、この中で一番覚えておきたいのは、やはり電光掲示板情報です。

記録が出れば会場の雰囲気がガラリと変わるため、その雰囲気だけでもわかりますが、知っておけばリアルタイムで一緒に盛り上がれること間違いなし。


泳法編(水泳競技の主要な専門用語とその解説)

名称内容
自由形その名の通り泳ぎ泳法を問わない種目、英語でフリースタイル(Freestyle)と呼ばれ、
Frと略記号で示す人が多い。
現時点で自由形がクロールの認識となっているのは、クロールが一番記録を出しやすい泳法という理由。
泳法としてはクロールで泳がなくても良い。
基本ルールはあるが、他の泳法のように明確なルールが少ない。
平泳ぎブレスト(BreastStroke)とも呼ばれ、Brと略記号で示す人が多い。
うつ伏せになって手足両方が左右対象になり、尚且つ足は後方外側に向けるなどのルールがある
(詳細はルールブックにて)
背泳ぎバックストローク(BackStroke)、通称:バックで、BcやBaなどの略称を使う人が多い
競技中はターンを除いて常に仰向けで泳ぐ泳法
自由形(当時は平泳ぎ)から派生した泳ぎ方
バタフライ(butterflyStroke)通称バッタ、略称でFLYやBuを使う人がいる。
競技中はうつ伏せになって左右対象に泳ぐ
同じようにうつ伏せで左右対象というルールがあった平泳ぎから派生した泳ぎ方
個人メドレー上記4泳法を泳ぐこと
個人で泳ぐ順番はバタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形の順になる
IM(individual medley)
個メ・コンメなどと略す人が多い。
メドレーリレー上記4泳法を団体で泳ぐことです。
泳ぐ順番は個人と団体で違っており
団体は背泳ぎ→平泳ぎ→バタフライ→自由形の順に泳ぐ
泳ぎの略称半フリ・1バタ・2ブレ・4コメなど初心者には理解ハードルの高い略称があります。
頭についている「数字」や「半」の文字は、100mを基準として、
50mは「半」、200mは「2」、400mは「4」をつけ、その後ろに泳法を入れます。
・50m自由形は半フリ
・100mバタフライは1バタ
・400m個人メドレーは1個メ
スタイルスタイルワン(style1)
最も得意とする泳ぎのことをスタイル1は〇〇という表現をする時に使う。

水泳専門の泳ぎの用語はかなり特殊なものが多く、一瞬聞いただけではわからないこともあります。解説者の方はその辺りも理解した上で説明してくれますが、この辺りを知っておくとより水泳を楽しめるのではないでしょうか。

いかがでしょうか。

皆さんからの「この用語がわからなかった」「この用語の説明が欲しい」と言ったご希望もお寄せください。

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