エリート・・ MAX!
と、某芸人のネタのように叫びたくなる名前のフィンが、DMC finsブランドから登場しました。
シリコン製で非常に柔らかい事で履きやすく、その上練習中にも扱いやすいと非常に人気の高かったELITE2フィン
今回その人気フィンのDNAを引き継いだフィンが新登場するとのことで色々と調べてみたところ、後継モデルというよりは上位モデル(上級者向けモデル)として登場したという言葉の方が正しいように感じました。
その理由や内容をこれから説明していきます。
カラー展開は白と黒の2色が登場

今回初登場したフィン ELITE MAX(エリートマックス、以下MAXで説明)の今までのフィンとの特徴的な違いは、なんといってもエッジの形状です。
以下はDMC finsのELITE 2(以下エリート2)と、一番人気のHYDROTECH 2 FIN(以下ハイドロ)を比較したものです。

今までであれば、このように外側にV字で出ていたものが、このMAXでは内側になりました。
昔教科書で見た錯視を想像しますね。矢印の方向が逆で「どっちが長いかな?」という目の錯覚を誘うもの。(ミュラーリヤー錯視という名前が付いているそうです)
もちろん、そんな錯視効果を求めるものではなく、これにはVレール・RVRという名前が付けられており、これによってキック動作時の左右バランスを整え、股関節の内戦動作をサポートするとのことで、
水の通り方が全く違った流れになってくるため、より進みやすくなるような構造になっています。
水流の通りも今までとは違ってシャープになる印象があり、心地よいスピードが出やすい。
◆硬さ
素材は前作と同じようにシリコン素材を使っているため、しなり感は似ていますが、前回のエリート2に比べると先端の曲がりは硬くなっています。
素材の硬さでいうと、ハイドロとほぼ同じか、しなりの仕方をみると人によっては、ハイドロのソフトよりやや硬いかも?と感じる方がいるかもしれません。
(”しっかりとしているのにしなる。”という素材による硬さの性質が違うため、人によって意見は変わります)
外側のエッジのV字が中を向いていることで内側が密集した状態になり、しなりに影響を及ぼしているように感じます。
しなりやすさ(柔らかさ)で考えると、下記のような順だと感じます。
エリート2>ハイドロ(ソフト)>MAX
足回りの当たりはMAXの方が良いかなと思います。
◆重さ
Mサイズで片足の重さを測った所、エリート2が444g、MAXが472g、ハイドロが574gでした。
前作よりも少しだけ重めになっていますが、それでもハイドロに比べると100gほど軽いです。
素材自体にどちらも浮力はありませんので、水中での重さの比較感覚もエリート2と似たものだと思います。
蹴りやすさで言うと前述の硬さ(しなりやすさ)にも依存しますが、ハイドロに比べて負担が軽いように感じます。
◆サイズ感

前作のDMCエリート2の時に結構困られた方も多いのが、サイズ選びではないでしょうか。
エリート2では素足サイズを推奨しているということで、今までハイドロを使っていた方がハイドロと同じサイズで選ぶと必ず大きめとなってしまっていました。
お声を聞く限り、一般的にはハイドロの2サイズ下を選ぶ方が多かったように思いますし、私個人のサイズで選ぶと、ハイドロソフトはMサイズで、同じようにMサイズを履いてみると、エリート2は踵に指が2本弱入るぐらい大きかったです。
同じようにMAXを履いてみると、指1本かそれより少し余っていました。
自分の場合だと、エリート2はS、MAXだとMS、ハイドロはMという感じになりそうです。(あくまでも個人の感覚ですが、参考になれば)
異常をまとめると、このような感じです。
フィン | 重さ(M)片足 | しなり | サイズ (個人の感想) |
ELITE MAX | 472g | 柔らかい | 指1本余り |
ELITE2 | 444g | やや硬い | 指2本余り |
ハイドロ | 574g | やや硬い | ぴったり |
◆裏面
水抜け、模様共にかなり特徴的な形をしていますね。
MAXの丸形状が気になりますが、もしかして陸上での使用の際に劣化しないためでしょうか?この辺りは解説がなく、今後機会があれば追記します。
◆バッグ
そして最後に入れ物です。
元々メッシュバッグ付きが嬉しいDMC finsでしたが、そのメッシュバッグがスタイリッシュになりました。
洗練されていて、ピクトグラム風に描かれたイラストもかっこいいですよね。
「このフィンしか入れさせない!」という意思を感じるほどにフィットして作られた立体形状
以前は後ろに肩掛け用のベルトがありましたが、今回はそれが無くなって上にカラビナがつきました。
ということで、現時点での情報はこのようになっています。
最初はエリート2の後継モデルと思っていたのですが、最初にも書かせていただいたように、スピードを出す上位モデルとして位置付けて捉えていただいた方が良いと思います。
値段も税別で11,000円と、ちょっと良いお値段はしますが、なかなか面白い逸品が出てきたように思います。
泳いだ感想など、これからみなさんのご意見を参考にこの記事をアップデートすることがあります。
現時点での所感でした。参考になれば幸いです。